2024年 第1週(01.01-01.07)
今年は、気力が続く限りなるべく投資や生活の記録を取ろうと思います(去年は1か月弱しか続きませんでした)。
■投資
- 今週は+6.9%(+7,545千円、税引き前)のパフォーマンス。ネットレバは0.63倍。
- ひとえに、「レバをかけて造船を買って年を越した」というリスキーな短期トレードが上手くいき、他の銘柄の損失を補った結果と思います。
- 昨年12月から、「米金利低下、ドル安円高、株高」が今年のコンセンサスになりつつあり、私もその想定で買いポジションを多めに持って年を越したのですが、新年の第一週はこの動きを巻き戻すような形になっています。米10年債は4%を超えて、ドル円も一時146円に。株も新NISAが絡んだ買いがあったと思われるTPOIX以外はマイナスになっています。
- こうした状況を受けて、いったんポートフォリオの日本株、特に造船株のポジションを金曜日に大幅に縮小しました。もともとレバをかけ気味でやや危険な水準(1.76倍)だったのと、造船株は長期では有望ではあると理解しつつも、紅海の情勢の件で海運につられて直近オーバーシュート気味で、このあたりでいったん冷静に利益確定をしておくべきであると考えたためです。
- また、朝鮮半島も年末あたりから危ないニュースが流れており、三連休で、なにか起きてしまったときのリスクを抑える意味でも、いったん身軽になってポジションを構築しなおそうと思い、日経レバの空売りも行ってレバレッジを縮小しました。過剰な反応であるとは理解しつつも、年明けから暗いニュースが続き、やや神経質になっているのかもしれないです。
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逆に、米国株の生成AI、ウラン、バイオのテーマではあまりガチャガチャせずに長期でガッツリホールドの方針。特にウランの方は造船に似たシクリカル&需給の不均衡が10年ぐらいつづくテーマなので、足元で株価は振るわないけれども、落ちてくるようなら適宜買い増していこうと思っています。
- あとは、米金利の上昇は一時的なものと思うので、昨年のようなオーバーシュートが起こりうることは忘れずに、4%を超えている局面では適宜$TMFを買い増しつつ、ポートフォリオを分散させていくつもりです(月末のFOMCにかけて金利は下がっていくという見立て)。
■読んだ本・見たもの
- 『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』(ジョナサン・マレシック)
- 個人事業主的に働いていると、仕事に対するモチベーションを維持するのが難しい局面がでてきます。そんな中で持続的に働くためには、仕事による消耗を抑える技を身に着ける必要があると思い、手に取った本です。
- エッセイ調で(神学の研究者である筆者自身の経験が繰り返し語られる)、やや冗長ですが、後半のパート(下記アウトラインの3.)が参考になりました。
- 投資や仕事といった資本主義の外部で、自分らしさをどう担保するかが重要ということと受け取りました。
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【アウトライン】
- バーンアウトに陥るときの三つの特徴:
- ①消耗感:エネルギーを絶えず吸い取られていると感じるとき
- ②冷笑主義:顧客を助ける相手としてではなく、問題としてみてしまうとき
- ③達成感の低下:自分の仕事が何も達成できないと感じるとき
- 産業革命期の労働者は、現代より過酷な労働をしていてもバーンアウトすることはなかった。 それは、仕事を「自己実現の手段」として押し付ける現代の労働倫理とは無縁だったから。
- 労働倫理:仕事に高い理想を持つ/仕事と自分を同一視する/仕事がすべてだと思う
- こうした考えは「フロー状態」や「エンゲージメント」を生み、理想を実現てきているときはよいが、理想通りにならないときには自己否定につながり、上記の症状がでてしまう
- バーンアウトしないためには、このような労働倫理から脱出することが必要。 筆者はそのためのヒントを、労働倫理の外にいる人(修道院や障碍者など)に取材して探る。 例えば、
- 仕事を局限化する(仕事を忘れる/時間を区切ってそれ以上働かないようにする)
- 生産的でない活動を重視し、仕事の外部を持つ(礼拝、絵を描く)
- 仕事以外のアイデンティティを持つ(趣味・コミュニティ)
- うまくいっても、いかなくても、気持ちを大きく動かさないようにする(仕事=自分ではないのだから)
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